[改良版]小学生と暴走族【夜桜】

圭一~side~






俺たちは鈴と盟を病院に運び、倉庫に戻ってきた。


幸い命に別状はないらしい。


本当に良かった……。


俺は安堵のため息をつく。


しかし、青がまだ目を覚まさない。


またすぐ起きるだろうと思って病院には連れて行かなかった。


とりあえず仮眠室のベッドに寝かせている。


俺は座っているソファに寝転んだ。


今日はいろんなことがありすぎた。


もうすでに空は茜色に染まっている。


「圭一、話がある」


少し眠ろうと思って目を閉じたところで、櫂に呼ばれる。


周りには誰もいない。


俺はゆっくりと起き上がり、話を聞いた。