[改良版]小学生と暴走族【夜桜】



聞くと、赤と黒は黙ってしまった。


「僕には、まだ分からない。

黒は?」


黒も首を横にふる。


「俺にもわからねえ。
敵倒したあとすぐ戻ってきたし……。

圭一たちに病院に運んでやれとは言ったけど……」


そんな……。


とてつもない不安に襲われる。


「じ、じゃあ、私が出て確かめ……」


「それは無理だ」


赤に遮られた。


どうして?


赤はゆっくりと口を開く。


「新しい……人格が生まれた。

すでにスポットに立っている子がいるんだ」


赤が指さした方向を見てみる。


少し明るい光に照らされた女の子がいる。


あれが……?