今の私には、油断大敵と言う言葉が一番よく似合っている。 口元を何かで覆われ、すぐに眠気が襲ってくる。 「……っ!!」 やっぱり、いつでも気をぬいてはいけないんだ。 後ろにいたのか……!! こんなことを考えているうちに、まぶたが上がらなくなった。 必死で開けた先に見えたもの。 それは、男の不気味な笑顔だった。 「これで……二人。 やっと夜桜をつぶせる。 あの時の恨み、はらさせてもらうぞ」 意味深な言葉とともに。