何人かの視線が私に刺さる。
私を見るな。
変な目で見るな。
「青~?
あの席に座ってる人?
うち全然意識してないし話したこともないからなんとも言えなーい」
「誰ともしゃべろうとしないし、うちは苦手かも」
「なんか近寄るなオーラが出てるよね」
いろんな意見が飛び交う。
勝手に言ってろ。
たかが人の意見だ。
気にすることはない。
他人になんと言われようが、何人かの人たちに認めてもらえればいい。
……前まで認めてくれる人なんかいなかったけどね。
聞いていても、一人の意見だけは違った。
「近寄るなオーラとかそういうのだけじゃなくて、単にうちらが近寄らないだけじゃないの?
今度話しかけてみれば?
案外いい人かも」
その女子の顔をチラリと見てみる。
笑ってるけど、なんかおかしい。

