圭一から、櫂のことを聞いた。
普段の………というか今みたいなアホ面からは想像もできなかった。
でも、人間色々あるからなぁ……。
たまに、今起きてることが現実ではない、夢のように感じることがある。
そして、一人になるといつも思う。
『私は本当に必要なのか。必要とされているのか』
って……。
小学生のくせに生意気なこと思ってんじゃねぇ。
とか思われるかもしれないけど、私にとってはものすごく重要なこと。
存在する理由がない者は消えるしかない。
多分、私は夜桜を信用しきれていない。
これだけされといてまだ信用できないのかって自分でも思う。
すごく失礼だって分かってる。
それでも、疑うことをやめられない。
きっと、兄ちゃんのことがあるから。

