「ぅおい! 青!
これ天才じゃなくて馬鹿って書いてあるじゃねぇか!」
櫂が私に向かって叫んでくる。
「今更かいっ!
気づくの遅いよ!」
倉庫内に笑いが広がった。
「櫂、気づくのおせーよ!」
「相変わらず馬鹿だよなぁ」
いろんな会話が混ざる。
「おまえら騙したなぁー!
ってか、デコの接着剤とれねぇ!!」
うがー、と櫂が叫ぶ。
瞬間接着剤だからね。
強力なやつ。
そう簡単には取れないと思うよー。
「実は言うと、櫂も昔は青みたいだったんだぞ?」
圭一は懐かしそうな目をして私に言う。
「どういうこと?」
そしてフフッと笑う。
「話しちゃっていいかぁ」

