もちろん嘘に決まってる。
けど、櫂ならきっと信じるだろう。
「おお!
青もやっと俺の天才っぷりを認めたか!」
やっぱり信じた……。
本当単純だよなぁ……。
「はいはい」
適当にあしらう。
「おい見ろよー!」
夜桜の人に見せにいってるし!
本当馬鹿だよ……。
ほとんどの人がこちらを見てくる。
私は人差し指を口の前で立てた。
それで全員納得。
「やっぱり俺って天才だよなぁ!」
櫂、いい加減気づけ。
なんかだんだん可哀想になってきた。
そのうち、夜桜の倉庫内で天才コールが始まった。
私はその状況をソファに座って笑いながら見ている。

