ガラッ!


「…っ買って、きました…!」

「遅い。五分って言っただろうが、もう十分もたってる」

「…ぐ……」



この男は、本物の悪魔だ。


あの後、全力疾走して自動販売機まで向かい、コーヒー片手に生徒会室に走った私に対し

市橋はばっさりとそう言い放ち、コーヒーに口をつけた。


…こいつめ…。

必死で走ってコーヒーを届けた私に、何か言う事はないのか!