「ちょっと化粧とかしてる?」 「……し、してないです」 すればよかったかな。 心配そうな顔をしたあたしに、 愁さんは言ってくれた。 「俺、すっぴんのが好きだよ」 「ホントですか?」 「うん。それに、すっぴんでも侑子は 可愛いし」 何気に呼び捨てにしてくれた。