「早川、悪いな。巻き込んで」 「いいんだよ、俺ら友達だしさ」 「…サンキュ」 宇治原が俺を呼んだのは、たぶん…… 「俺が運送屋の息子って知ってたのか?」 「え」 「だって、それ以外考えられねぇし。 運送屋の息子なら、場所とかすぐ分かると思ったんだろ?」 申し訳なさそうに頭をうなだれる宇治原。 別に、俺はいいんだけどな。 宇治原に頼まれただけで、嬉しいし。