催涙雨






『恭ちゃっ‥は……友達っ…』



「友達?」



そう言ったカレは
あたしを突き放した。




「…友達…ねえ。」



そこにいるのは
紛れもなく葵だった。


だけどその瞳は
いつにもなく
黒く光って見えた。



「…海、ソイツのこと
好きなんじゃねーの?」



『…っ…好きだよ…?』



あたしは当たり前のことを
言っただけなのに。


葵の表情は強張り…
そして悲しむようにも見えた。