催涙雨





『…っう……ぇ……』



葵に会いたいと強く願った


けれど───‥


ここに現れた葵は
あたしの恐怖心を煽るだけ。



会いたくて、会いたくて───‥


そんな思いなど
どこか飛んでしまうほど
こわくて、こわくて。




「泣いてちゃわかんねえ。」



浴びせられる言葉は
冷たくて───。


これが夢であることを
そっと、願ってしまう。