催涙雨





お風呂から上がり
リビングにそっと足を運ぶ。


変に取り戻したあたしを見て
両親はどんな対応をするのか‥
少し不安があった。


けれどそんな不安など
一瞬にして拭われる



踏み入れたリビングに漂う空気は
至っていつもと変わらない。


父のちょっとした愚痴を聞いて
母が相づちを打つ。


温かな、家族の画だろう。



「あ…海。大丈夫か?」



ビール片手に尋ねてくる父に
胸に温かいものが湧く。