催涙雨





玄関へと続く廊下には
なにか物淋しさが漂う。


重く、重く───‥
空気があたしを押し潰す。




───タッ‥タタッ‥



軽やかな音を生して
堕ちてくるモノの気配がする



その軽やかな音は激しさを増し‥

黒い姿を現してくる。




────ザァー‥



『────‥あ、め。』