「殿山、お前は俺が神を殺してくれと頼んだら、彼奴を殺すか?」



「…余り気乗りはしませんね。俺や海藤、川田は港町に在る孤児院の出でね。面と向かって文句を言える親さえ居ない。親子間の問題なら、親子で解決した方が良いと思いますけどね。」



「そうか。まぁ頼む気も端から無いさ。あれでも息子だからな。」



「しかし二十数年ぶりの対面だったんでしょ?あれじゃ酷すぎませんか?」



「…あれで良いんだよ。神の奴も全てを知って俺の所に来た。俺も彼奴が知らない事を教えてやる必要が有る。それに…俺の息子ならやってくれるさ。」



「何をですか?」