なんでも屋 神…最終幕

「いや、あの件は赤城と遠藤に任せたはずだ。当日まで、他の子飼いには何も言っていない。」



…それが、せめてもの救いだったなノリ。



「早くノリを見つけ出せ。葛藤に耐えきれなくなったら、今のノリは迷わず死を選ぶぞ。」



今でももう遅いかもしれない…。



そんな言葉が脳裏を過ぎったが、出来るだけ考えないようにした。



ノリを探す為に、片っ端から子飼い連中に電話をかけている黒沢一樹を見て、少しだけ瞼を閉じた。



漆黒のスクリーンの中で、これ以上の犠牲者が出ない事を祈る…。



今の俺は、この場所を動く訳にはいかない。