なんでも屋 神…最終幕

それは俺が俺である為に、俺が裏の依頼も請け負うなんでも屋として下した決断だった。



「友達が死ぬと知って辛い気持ちは分かる。だけど、千里は今直ぐ死ぬ訳じゃないんだ。」



そう…友達が死ぬという辛さなら、俺も痛い程分かる。



なぁ松、お前が死んだと聞いた時は、俺もどうしたら良いか分からなかったよ…。



それは目の前で死んだ小龍も同じだ…思い出すのは眩しく笑っている顔ばかりで、それが凄く辛いんだ…。



「今日はもう閉めて帰るぞ。」



溢れる涙を必死に拭おうとする一葉を連れて、電気の消えたままの事務所を後にした。