なんでも屋 神…最終幕

マコのお袋さんとの通話を終えると、携帯をデニムのポケットに押し入れ、俺は乱暴に自室のドアを閉めて階段を駆け下りる。



二階から響いてくる足音に、何事かとリビングのドアを開けて顔を出したお袋の前を通り過ぎた。



「ちょっと馬鹿息子、何処行くんだい！」



「直ぐ戻る。」



それだけお袋に言い残し、エアフォースを履いた俺は、玄関のドアを開いてガレージへ向かった。



マジェスティのエンジンをかけ、雨上がりで湿気が肌にべと付く風の中、マコの家を目指してアクセルを開いていく。