疲れや緊張、緊張に含まれる負けていまいそうな恐怖感。



上げればきりの無い原因は有れど、メインで寝てしまうとは…。



「あ、練習は?」



短い時間ながら、すっきりした目覚め。



寝辛い場所だったにも関わらず、身体はさっきより軽くなっている。



「神君が起きるまで休んでて良いって。少し痩せたんじゃない?今日は私もイトさんの手伝いするから、神君の家でご飯食べようよ。」



ベンチから立ち上がって軽く伸び、未だベンチに座っている一葉の方に振り返る。



「悪い、今夜はちょっと用事が有るんだ。用事が済んだら家に帰って食べるよ。」