なんでも屋 神…最終幕

漸く合点がいったという表情で、お袋さんは頷きながら俺を迎え入れてくれた。



スニーカーを脱いでお袋さんの後ろを付いていくと、リビングの奥にある小さな和室へと行き着いた。



「あの子も喜ぶと思います。私は麦茶でも用意してきますね。」



俺がお構いなくという間もなく、お袋さんはリビングを通ってどこかへ行ってしまった。



遺影に写っているマコは、俺の中に残っているイメージと寸分違わず重なる、明るい光を放つ笑顔…。



ゆらゆらと揺れるロウソクの火で、一本だけ取った線香の先に火を付ける。