「その表には出ない子飼いの力量と数は…。」



口を開いた三龍に鋭い視線を送り、それ以上の言葉が出てくるのを遮る。



「赤星二丁ではこの程度ですかね。大陸から来る人間は、此方で処理しましょう。先程来た男は軍隊上がりでしてね、その子飼いレベルなら話しにもなりませんから。」



その時俺は、小龍が死んだシーンを思い出した…。



小龍の周りを固めていたあの二人の男も、相当な手練れだった。



それでも集結した子飼い達を前に、無惨な最期を遂げた…。



三龍は[神堂組]を甘く見過ぎている。



「序でに良い事を教えましょうか?私が[神堂組]の黒沢一樹を恐れていない理由です。少なくとも神さんよりはね…。」