ヘルメットを外し、頭皮を風が舐めていく。
それだけでも涼しさを感じた。
張ったタイルもひび割れている床を歩き、俺の事務所が入ったビルぐらいボロいエレベーターに身体を納めた。
漂っていた風が遮られただけで、じんわりと汗が噴き出る。
不快感を感じながら、そのままエレベーターで五階へ上った。
古い機械音が鳴り、扉の前には乱雑に積まれた段ボールが、所狭しと置かれている。
毛先の短い紺色のカーペットは、エレベーター前やドアの前という、人の立ち止まる所だけコンクリートが見えていた。
ガラス張りの奥に、スチール製の事務机が並んでいて、中に居る人間は皆忙しそうに動き回っている。
それだけでも涼しさを感じた。
張ったタイルもひび割れている床を歩き、俺の事務所が入ったビルぐらいボロいエレベーターに身体を納めた。
漂っていた風が遮られただけで、じんわりと汗が噴き出る。
不快感を感じながら、そのままエレベーターで五階へ上った。
古い機械音が鳴り、扉の前には乱雑に積まれた段ボールが、所狭しと置かれている。
毛先の短い紺色のカーペットは、エレベーター前やドアの前という、人の立ち止まる所だけコンクリートが見えていた。
ガラス張りの奥に、スチール製の事務机が並んでいて、中に居る人間は皆忙しそうに動き回っている。


