なんでも屋 神…最終幕

嫌がらせをしている犯人は、これから現れるのだろうか…。



長期戦は覚悟していたけど、明日からは暇潰しになる物を持ってこよう。



見上げても星の光すら見つけられない今日は、早くこのまま朝日が昇ってくれる事だけをひたすら祈った。



明日からは外灯を点けっぱなしにして帰って貰わないと、寝袋を持ち込んでしまいそうな俺が居る。



思い出したように携帯を取り出して、待ち受け画面の僅かな光を頼りに、ベレッタの点検を始めた。



マガジンを引き出し、弾を一発ずつ込め直していく。



ちらりと見た時計の針は、さっきまでと同じ場所に居やがった。



尾行なんかで待つ事に馴れているといっても、それは追いかけているという現実が、仕事をしているのだと感じられるから苦にはならない。