翌朝、目が覚めると…
杏花は既に荷物を整理をしていた。
「おはよ」
「おはよう。昨夜はごめんなさい」
「ん?」
「私、酔い潰れちゃって」
「いいよ、別に気にしてないから」
「もうちょっとで終わると思うから」
「じゃあ、コーヒー頼むな?」
「うん、お願い」
服を畳んでいる杏花に…
「杏花?」
「ん?―――――チュッ」
振り返り様に不意打ちに唇を奪う。
「んじゃあ、電話して来る」
「んッもう!!/////////」
レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港12時40発で
沢山の思い出を刻んだイタリアを後にした。
機内から眼下に広がる景色を眺めながら
次来る時は、俺と杏花と…
―――――そして、
俺らの子供と……―――
………そう、心に誓った。
~ FIN ~