トンッ、トロ…… 大きな手。その手には卵があって、彼は起用に片手で卵を割る。その後、大きな手でぐしゃりと殻を潰してゴミ箱に。 トロリと節ばった指先から零れる粘液が嫌に生々しくて、思わずゴクリと喉を鳴らしてしまった。 それが聞こえたのか、彼はクスリと笑って、 「そんな腹へってんの?」 なんて。 違うよ、あたしが欲しいのは、ね?