「はい!? 美優バレエできんの!?」


「バレエじゃなくて、バレーボール!!」


「はぁ!? あんた何言ってんの!?」


「紗奈に誘われたんだ、プロになって、
いつか日の丸を背負って
一緒にオリンピックでようって。」


「はぁ!? あんた正気?
なに紗奈がいったこと真に受けてるの?
プロなんかなれるわけないでしょ!!
アホちゃうん?」


「紗奈が私ならなれるって言ったもん!!」


「そんなのお世辞に決まってるじゃない、
なに真に受けてるのよ? アホちゃうん?」


「そこまで言わんくても!!」


「そうやって!! まったく・・・
佐久間くんに手出すからからかわれてるんよ。」


友美はそう言って呆れてる。


紗奈はお世辞なんか言わない、
それに宏大は関係ない!!
紗奈はそんなことで意地悪しないよ!!

とは思ったものの、私は不安になった。


宏大のことはないとしても、
実力的には自信が持てない部分もある。


あれは本心でそう言ってくれたんだ。
そうだよね、紗奈・・・?