「宏大!!」


美優は宏大の胸に飛び込んだ。


「お、おい!!」


「ううっ・・・悔しい・・・
悔しいよ・・・」


美優は宏大の胸で声を上げ泣き出した。


「美優・・・」


宏大は行き場のなくしていた手で
美優の背中をやさしく抱きしめた。



美優は宏大の胸で思いっきり泣き続けた、
宏大はただ黙って美優を抱きしめていた。


夕日はそんな二人をやさしく包み込むように
オレンジ色に照らしていた。