「あ、これ合唱祭のか…」 ピアノの上のプリント類は、合唱祭で歌う楽譜の数々だった。 「ああ、もうすぐだっけ」 いつの間にやら復活した新堂も、適当に楽譜を手に取っている。 「…これどんな曲だろ。聞いたことねーな」 「どれー?」 「これ」 新堂から楽譜を受け取り、ざっと目を通す。