音楽室は、普通の教室とは違って、何か真新しく見える。 「はぁー。結構時間経ったよなー」 適当な椅子に腰かけて、新堂があたしに問いかける。 あたしは、何となく自然にピアノの方に向かう。 「この状況になってから……3時間くらいは経ったかな?」 時計が動かないから分かんないけど。 「もうそんなに経ってる?……でもまぁそんくらいか」 どっちだよ。