そう言って、あたしを落ち着かせてくれる新堂の声が 頭を撫でてくれる手が ……びっくりするほど優しくて。 『ふ…っ……うぅ…』 『ほら、もっと泣けよ。今日だけは胸、貸してやる』 『ぐすっ…う…うわーーーん!』 あたしはその日、みっともないぐらい大声で、新堂の腕の中で、 涙が枯れるほど泣いた――… ……その日から、今日のようなことは一切無くなった。 ***