「………なーんてな」 「………え?」 「冗談に決まってんだろ。なに真に受けてんだよ」 冗……談……? 「ははっ、やっぱりお前おもしれー――」 ……新堂が、言葉を繋ぐことが出来なかったのは、 ――パチンッ! という乾いた音が、この音楽室に響き渡ったから。