♪〜♪〜♪〜 …やっぱりこの曲好きだ。 もう何回弾いたんだろう。 指が覚えてる。 楽譜も、手元も見なくても弾けるくらい… ♪〜♪〜♪〜 イントロが終わって、伴奏に重なるように、新堂が小さな声で歌い始めた。 弾きながらチラッと見てみると、新堂は…… ピアノのすぐ横の机に座って、どこか遠くを見つめていた。