「もしもし…?」 受話器の向こうから聞こえるかすかなおばさんの声。 「斗真が…今…息を…引き取った。」 あたしは受話器を手から滑り落とした。 「う…そだ。」 あたしは涙すら出なかった。分かんなかった。何が分からないのかも分からない。全部分からない。斗真くんはあたしの大事な人。だから消えるなんて… 消える…?誰が? “斗真が…" 「ぃ…っ…いやーっ!」 嘘だ。 嘘だ。ばか。あほ。 嘘だよ。何で? どうして?だって… 斗真くんは…… 何で…ですか?