「柳川達也、
 配属…ネット販売事業部!」




――そりゃそうだろう。



――運命の男なんだから。




日向子が運の悪さに項垂れる中、各配属先毎に総務部の担当者が召集をかけた。


ネット販売事業部に配属されたのは日向子を含め4人。


達也と私の他に男女一人ずつだ。


二人とも見るからに社交的には見えない。
朝から晩までパソコンとにらめっこしている感じだ。


――部内もこんな感じなのかな?


そんなことを思いながら、加藤と名乗った総務部の担当者の後についていった。


連れてこられたネット販売事業部のフロアはイメージと違って明るく活発な感じに見てとれた。


各々が黙々とパソコンに向かっていると思いきや、ブースで仕切られてはいるものの隣同士で議論し合ったり、電話を片手に吠えている人もいる。



仕入先と揉め事なのだろうか?



あまりの剣幕にたじろぎながら、日向子は皆についていった。


フロアの一番奥まで行き着くと加藤がようやく足を止めた。