続・夜に舞う桜~夜桜~

「何!?」


そう言って、圭に抱きつく美優。


何?こんなのが怖いの?


普通の子からしたら怖いことなんだろう。


いつもの私なら、それぐらいわかっている。


だけどこの時の私は、今まで積み重なったモヤモヤとイライラで冷静が欠けていたのだ。


「ちっ」


私は地面を蹴り、叫び声が聞こえた方に向かって走った。


「真冬!?」


圭や美優の声が聞こえたが、無視だ。


早く助けてあげないと…。


私の頭はそのことでいっぱいだったのだ。