俺の様子が変だと気づいたのか、圭が近づいてくる。


…逃げてもいいだろうか。


避けないって宣言したから、そういうわけにもいかねぇけど。


「何かあったのか?」


あ~。


夜桜になってるからか?


てか、別に気づかなくてもよくね?


圭は美優とイチャついてたらいいんだ。


「別に。圭には関係ねぇから。じゃあな」


「おい!」


俺は圭に呼びとめられるが、無視して美優に話しかける。


口調はそのまま夜桜だけど。


「美優。先にホテルに戻る」


「え!?ちょっ!真冬!?」


私は美優の呼ぶ声も無視して、ホテルヘ戻った。