圭side


はぁ…言ってしまった…。


言うつもりはなかったんだ。


でも、路地裏で男たちを倒す姿は本当に美しくて。


真冬を誰にも見せたくなくなってしまった。


俺ってこんなに独占力、強かったのか…。


初めて知ったよ。


今まで何に対しても独占力なんてわかなかったのに。


あいつらが見たら笑いものだろうな。


真冬がどう返事をするにしろ、俺のやるべき事はただ一つ。


真冬と世界一をとって、真冬を惚れされること。


そのためには何事も振り返らない。


前だけを見て進む。