続・夜に舞う桜~夜桜~

そんな心配をしていると、圭の抱きしめる力が強くなった。


その力は痛いぐらいで、そして少し震えていることに気づいてしまった。


圭…?


「…俺、もう限界」


え…限界?


何が限界なの?


考えても分かんないし…。


とりあえず、このドキドキ聞こえないか心配だよ~!


早く離れないかな⁉︎


でも離れるのも寂しいんだよね…。


なんて私が混乱していても、圭は気付かず、さっきよりももっと腕の力を強める。


…うん、それ以上強くするのはやめてね。


私死んじゃうから。


「真冬…俺…」