続・夜に舞う桜~夜桜~

どうして…いるの?


驚きによって〝真冬〟に戻ってしまった。


いや、今はそんなことどうでもいい。


圭は何も言わずに無言で近づいてくる。


その顔が無表情で…怖いっ。


怖いのに…っ…足が動かないっ。


逃げたいっ。


だけど逃げられないっ。


「…………」


近づいてきた圭に腕を掴まれた。


「っ?!…圭?」


「…ホテルどこ?」


「…RTホテル」


それだけ聞くと、圭は私の腕をつかみながら歩き出した。