「真冬。ついたぞ」


圭の言葉に、ウトウトとしていた意識を引っ張り起こし、窓の外を見る。


「わぁ~!久しぶりの日本!」


私達は昨日、お母さんに言われて圭とホテルに戻り、日本に帰る準備をした。


まさか翌日の朝一番の飛行機のチケットを渡してくるとは思わなかったけど。


まぁ、問題もなく日本には戻ってくることが出来たけど…。


戻ってきてからが大変とは予想もつかなかったわけです。


なにがというと…。


「何なの!?このマスコミの多さは!」


そうなんです。


搭乗口を出ると待っていたのは、家族でもなく、双龍でもない…。


多くのマスコミがいたんです…。