続・夜に舞う桜~夜桜~

「まふ…ゆ?」


聞こえてきたのは、若い男の声。


こんな路地裏に人が入ってきたことにも驚いた。


だが、それ以上に驚いたのは…俺のことを真冬って言ったこと。


俺はモデルだから、知っている人もいるだろうけど…。


でもどこかで聞いた事のある声だった。


「誰?」


俺が後ろを向くと、そこにいたのは見覚えのある人。


ねぇ、何でここにいるの?


「圭…?」


そこにいたのは、日本にいるはずの圭だった…。