「…圭君と真冬ちゃんは1万5000冊でした」


1万…5000…冊っ!?


え、えっ?!


そんな数は初めて聞いて。


驚きと、お母さんに勝てたという嬉しさに涙が溢れてきた。


「おめでとう。これで世界一はあなた達のものよ」


「瑠美さん…」


「娘のあなたに抜かれたなら本望ね…」


「うぅ…おかあっ…ヒック…さん…ック…」


「…おめでとう」


ありがとうっ…。


お母さん…。