続・夜に舞う桜~夜桜~

「でね!大樹が転けたらしくて、そこを智くんが抱きとめたんだって!」


「へぇー、あいつもやるな」


「それが原因で、一部の女子からある噂が…」


圭に悠から聞いた話をしていると、突然出来た影。


スタッフなら呼んでくれるはず。


不思議に思いながら顔を上げると。


「お母さん!?」


私のお母さんである、世界一のモデル・瑠美さんがいた。


「真冬、久しぶり~!元気にしてる〜?あら…あなたが圭君?」


「は、はい」


その返事を聞くと、お母さんは圭をジーッと見た。


……見すぎでしょ。


圭がすごく助けてって顔してこっちをみてくるから、そろそろやめてあげて。