続・夜に舞う桜~夜桜~

「智…。ごめんな。…また明日」


「大樹…」


智君…。


ごめんな…。


でもこの件が終われば、いつもの日常に戻るから。


俺はそう信じてる。


また笑い合える日がやってくると。


それまでは…辛抱だっ。


「本当にいいのか?」


「…ああ。俺たちには時間がないからな。黒龍を潰すのが先だ」


これ以上、被害が出ないように早くあいつらを潰さねぇと。


俺と悠が話してる時…。


「…なんだよ。心配くらいさせろよ…」


と言う、圭の言葉は真冬には届かなかった。