続・夜に舞う桜~夜桜~

はぁ…。


情報集めの最中だっていうのに。


とんだ邪魔が入ったもんだ。


これじゃ、時間が過ぎるだけ。


その間にも黒龍は力をつけていく。


早く情報を集めねぇと。


俺はゆっくりと圭の体を押した。


「っ!?…真冬?」


俺は圭を離した。


ずっとくっついてるのは恥ずかしいからなっ。


それだけでもねぇけど。


「俺に関わるな。関わると言うなら、仲間でも容赦しねぇ」


俺は低い声で言った。


邪魔だけはしないでくれ。


大切な居場所だった天龍を潰したくねぇんだ。


そんな意味を込めて。