続・夜に舞う桜~夜桜~

「え?真冬?」


いるはずのない私に、大樹も慌ててる。


うん、相変わらず可愛い♪


こんなこと思ってたなんてバレたら怒られるけど。


ほら、男の子って可愛いって思われるの嫌な子もいるでしょ?


ま、大樹が怒ってもそんなに怖くないんだけどね。


夜桜の私からしたらまだまだですよ!


「やっほ~♪」


「やっほ~って…」


「あはは」


さてと、大樹も私の存在に気づいたし、行きますか!


大樹の腕を引っ張り、私の方へと引き寄せる。


「うわっ!?」


「だ、大樹!?」


「ちょーっと、借りるね」


智君、本当に大樹が大切なんだ…。


でも、危ないから手は出しちゃダメよ?


手を出したら、大樹が転んじゃうしね。