「あの子、笑ってたな」 俺が天国に行く途中、天使がこんなことを言ってきた。 「約束したからな。俺のせいで悲しむなって」 「ふーん。かっこいいこと言うじゃん」 「うるせー」 きっと、海が俺のもとへ来る日はまだまだ先だと思う。 だけど俺は何年経っても海を待ち続ける。 その日が来るまで俺は......海を見守り続けるよ。そう、約束したからな。 *一度生き返った少年の話*