深い森の唯一拓けた場所。 そこにあるのは―――私の、お墓。 親からの虐待に耐えられずに死んだ幼い私の体が眠っている、お墓。 私は毎週この場所に来て花を供えている。 そうしないと、私はこの世界にいられない。 私が死んだ直後に神様は私にチャンスをくれた。 ―――このお墓に毎週花を供えれば、生きられる。 そして私は一人暮らしという設定でこの世界にいられるようになった。