*** 「僕が......花を供えるよ」 気づくと、自然と口からその言葉が出てきた。 「せっかく君と友達になれたんだ。これからは、毎日僕が君のお墓に花を供えるよ」 「......ありがとう。ねぇ、君の名前を教えて?」 君は笑った。瞳を潤ませながら。 そして、僕たちはまだお互いの名前を知らなかったことに気づく。 ***