なんなのこの距離。



この胸がドキドキする感じ…





鼻がぶつかりそうな

距離で口を開いた。




「お互いの事





“好きにならない”こと」





「はっ??」



こんな近い位置で言われたら思考回路が止まってしまう。





「だから、同居する条件。」





「そっ、そんなの当たり前でしょ!


だいたい男嫌いだし。」



「ふーん。」




キス男から目線を外して言った。





「あっ、まだあった。」




「次は何?」




瑞羽のほっぺたをつねった。




「ちょっなにすんの!」



「あはは、顔おもしれー

今日の仕返し。


それとキス男っていう名前じゃないから、福田佑。」



言いたい放題いって部屋を出ていった。







学校一モテるやつとの
“同居生活”が始まったんだ…